天保水滸伝の物語

江戸時代にあった、笹川繁蔵(ささがわしげぞう)と飯岡助五郎(いいおかすけごろう)のふたりの勢力争いを描いた物語です。
東庄町には、天保水滸伝ゆかりの地が点在しています。

物語のあらすじ

代々醤油醸造をしていた村の富豪・岩瀬家に生まれた笹川繁蔵は、大の相撲好き。江戸に出て「岩瀬川」を名乗るも1年で故郷に戻り、賭場を仕切っていた芝宿の文吉より縄張りを譲り受け、笹川一家をはることになる。

一方、下総一帯に勢力を誇っていた飯岡助五郎は、繁蔵の勢力が増すことに危機感を持ち、暗殺を模索する。

繁蔵は38歳で殺害され、子分の勢力富五郎(せいりきとみごろう)が数度敵討ちを試みるも果たせず、富五郎は500人の追手に囲まれ、籠城していた金比羅(こんぴら)山で自害した。

この立てこもり事件を、中国4大奇書の一つ「水滸伝」になぞらえて「天保水滸伝」と呼ぶようになった。